人生という冒険はつづく

普段の仕事の中で、感じたり伝えきれなかったことを書き留めています

どの山を登るのかという話

前回、自分の望みが叶うことを、人生の成功と定義してみました。では望みを叶えるためにやらなければならないことはなんでしょうか。そもそも望みが叶う方法なんてあるのだろうか?

 

 

僕は、人生の道のりを山登りに例えて話すことが多い。登山は周囲との協力と自分との戦いである。それが人生に似ているように思う。そして、あなたがやるべきことは、次の3つのことだ。

1.どの山を登るか決める
2.山頂までのルートを選ぶ
3.自分の力を信じて進む

 

この3つをもれなく実行すれば、必ず望みは叶います。僕のこれまでの失敗要因を考えた時、この3つのどれかが欠けていたということである。いつも迷ったり、悩んだり、クヨクヨしたのも、結局の所、この3つを曖昧にしていたからに過ぎない。そして、たまたま、3つが揃ってあきらめなかったことだけが結果につながったのだ。

 

では、順に解説していこう。

まずは、「どの山を登るか決める」
何よりも大事なのは、あなたは何を成したい思っているのか?を明らかにすることだ。

極端な例かもしれないけど、エベレストに登るのかと、富士山に登るのと、高尾山に登るのと、では、やることなすこと、全て違ってくるのは明白だ。達成するまでの時間も変わってくる。だから、いくつも登りたい山があったとしても、どれかに絞らなければならない。順番に登るのでも構わないが、一度に登れるのは1つの山だけだ。

エベレストなんてとてもとても、今からじゃ無理だよ、とあなたは言うかもしれない。でもエベレスト登頂の最高齢は、日本の三浦雄一郎さんの80歳である。大きな望みを叶えるには、もちろん大きな困難も待ち受けているだろう。でも諦めなければ、いつかチャンスをものにできるだろう。たとえ他人に荒唐無稽だと笑われようと、望まなければなにもはじまらない。

 

次に、「山頂までのルートを選ぶ」

登る山を決めたなら、その準備を始めよう。どんなルートで登るのか?計画を立てる必要がある。

前人未到のルートを辿るのは偉業として讃えられるかもしれないが危険も大きい。他の人が切り開いた道ならば、その先人の知識を活用できる分、危険を回避して安全な道を行くことができる。

 

どうやって登るのか?仲間と登るのか、単独登頂なのか?では、準備することが大きく変わってしまう。どのくらいの機材にどのくらいの食料、どのくらいの人数、そしてどのくらいのお金をいつまでに集めるのか?やり遂げるために、どんな訓練をして、どのような能力をもっていなければならないのか?

 

いつ登るのか?も大事だ。半年後なのか、一年後なのか、必要なものの手配やら、自分の能力を冷静にみて決める必要がある。あまりに短期間では無理をして失敗するのがオチだ。でも、長すぎる期限はも考えものだ。

 

「石橋を叩いて渡る」という諺がある。壊れなあはずの石橋を叩いて安全を確かめる様子から、用心の上にさらに用心を重ねて物事を行うこと、を意味する。このことは、重要なことだ、無計画に進んだら失敗する。でも、なかなか渡らなかったら、叩きすぎて壊れてしまうこともある。

 

最後は、「自分の力を信じて進む」

 周到な計画を立てるのは大事なことだけど、最後は自分で歩き出さなければならない。「千里の道も一歩から」という言葉があるが、とにかく最初の一歩を踏み出さなければ、いくら綿密に計画を立てようとも実現することはない。まだ準備が整わないと出発を、明日に明日にと先送りしていたら、永遠に山頂にはたどり着かない。

 

計画どおりにものごとが進むとは限らない。予定外のことに惑わされたり、途中で道に迷ってしまうことだってある。それでも望みを持って歩き続ければ、きっと山頂が見えてくる。霧の中に居たら少し立ち止まって様子を見ても良い。天候が悪くて下山することになったとしても、また次のチャンスを待てば良い。諦めなければ失敗ではない。失敗に学んで、より良いやり方を見つければ良い。経験を積むことで、もっと歩きやすいルートを見つけたり、よい仲間に出会えるかもしれない。

 

 あなたの人生はあなただけのものだ。あなたが望まなければ叶わない。だからこそ、あなただけの望みを持つこと。それを叶えるためには、どのような道筋で、どんな努力すればいいのか冷静に考えること。そして自分を信じて歩き出すこと。その3つで成功への道筋が開ける。人生は一度きりで、時間には限りがある。自分を信じて、頂上を目指して一歩一歩、着実に歩みを進めて欲しい。