自分の強みを伸ばした方が良い理由

あなたは、自分自身の「弱み」には目を向けていても、「強み」を見逃してないだろうか。自分はこういう性格だから、これが苦手、ここは悪いところと、弱みを気にして、改善するために試行錯誤しているに違いない。

 

では、反対に、自分自身の強みを伸ばす努力を、どのくらいしているだろうか。伸ばすためには、自分の強みを自覚していなければならない。あなたの強みはなんですか?と聞かれたら、どう答えるだろうか。

弱みとなる性格は、失敗したり、たまに他人から指摘されたりして、気づかされもするが、反対に、ここは良いところだね、と言われると、素直に納得できないのではないだろうか。自分ではそう思えない。お世辞で言われてるかもしれない。なにか裏があるのでは、とまで深読みしてしまう。弱みは納得できるのに、強みは納得できない。この差は何だろう。

 

自分よりできる人がいる、と感じて、まだまだ力不足だと言う。または、自分では、あまりに当たり前に出来ることだから、困ったことがなく、特別なことと思わない。どちらの理由にせよ、あなたは、きっとこう思うだろう。「自分ができるのだから、このくらいのことは大したことではない。」「そんなことだれにでもできるに違いない。」

 

ここに勘違いがある。強みとは、他人に勝るから強みなのではない。強いから、結果として他人に勝るのだ。真面目な人ほど、今の自分と他人を比べると、他人がよく見えて、自分は、いくら頑張ってもダメだ、と諦めてしまう。強みは伸ばさなければ、他人に認められるようにはならない。


仕事で例えてみれば、あなたは、エクセルの集計作業は好きで綺麗な書類が作れるがプレゼンは苦手だとする。エクセルなんて誰でもできるけど、プレゼンできるのは羨ましいと思う。自分も頑張ってるけど、まだまだ不十分と落ち込んだりする。でもプレゼンが上手くて憧れている同僚は、エクセルの計算ミスが多くて上司に叱られる。綺麗に仕上げるあなたを羨ましく思ってるなんてこともある。

 

同僚が、テキパキと仕事をしているように見えたとしても、あなたと同じ気持ちとは限らない。あなたは楽しいと思える仕事が、他の人にとっては避けたい仕事かもしれない。楽しくできることは、あなたの大切な資質である。これをやるのは好き、楽しく取り組める。その良い感情を呼ぶ行動が、あなたの強みの一つである。

 

でも、苦手なことから目を背けるのは、よくないことだ、と、あなたは考えるかもしれない。それは正しいが、限られた時間の中で、なにを優先していくか選ばなければならない。

 

そもそも人の脳は、苦痛を避けて、快楽を求めるようにできているのだそうだ。だから、弱みを克服するよりも、強みを伸ばすことの方が、短時間で結果がでる。努力すること自体が楽しみにつながるからだ。嫌いなこと、辛いことを努力するのは、とてもエネルギーが必要だ。だから、ついついサボっていまう。克服には時間がかかる。

 

新しいアイデアを出すのが得意、書類をまとめるのが上手、プレゼンなら負けない、チェックさせればどんな細かいミスでも発見できる、何だっていい。最初は周りには認められないかもしれないが、好きなことは伸びるのが早いから、すぐに人に負けない強みになる。

 

強みを伸ばすことは弱みの対策にもなる。弱みを無くすと考えるのではなく、強みでカバーすれば良い。仮に書類のミスが多いなら、周囲を巻き込んで間違えにくいテンプレートを作ってもらっても良い。話すのが苦手なら、書類を完璧に作って情報共有するのだって良い。

 

強みを伸ばすには、自分ができること、できないことを、きちんと把握する必要がある。できない自分を認めるのは苦しいことだけど、同じだけ人より少しできる事だってある。自分を信じて、自分が好き、楽しい、という感情に素直に従って行動していけば、きっと道は開けるだろう。