選べたかもしれない人生を悔やまない

昔から「石の上にも3年」と言われる。一人前に成功するためには、3年は石にかじりついても辛抱しなければならないということ。古臭い考えだ、と言われる事も多いが、この裏付けになるような研究も話題になった。

 

「1万時間の法則」というものだ。他人より秀でた人達の生き方を研究すると、共通するのは1万時間の鍛錬の期間があるということ。1万時間とは、1日9時間365日休みなく取り組んで3年かかる計算になる。

 

もちろん単純に期間で区切る説には反論もある。性格上の向き不向きや、周りの環境など、結果を左右する要素は期間だけではない。しかし、何ごとにおいても、人より優れた結果を出すことは、一朝一夕でできるわけではないと、あなたも認めるだろう。

 

だからこそ、自分がやるべきこととして何を選ぶのか?が重要になる。何かを選ぶということは、何かを捨てるということでもある。どれかを選ばなければ成果をだすのは難しい。

 

何か1つ選び出すこともまた難しい。やりたい事が2つあるとする。1つに絞らずに可能性を残したいと誰しも思う。今すぐに選択をせずに、保留していれば、可能性は残されるように思える。でもそれは誤解である。時は止まってはいない。周囲の環境は刻一刻と変化していく。歳をとるということ自体が、可能性を狭めていくのだ。

 

1万時間の法則を使うと、1つに集中して、成果を出すには3年かかる。そうすると、2つ同時に実現しようとすると、取り組む時間は各々半分になるから、倍の6年かかることになる。それでも実現すれはいい、と思うかも知れない。しかし、時間がかかることによって、成功のハードルは上がってしまうのだ。

 

あなたが目指す成果に対して努力するのは、あなた1人とは限らない。スタートは同じでも、他の人が集中して3年で達成してしまったら、その相手は6年後にはもっと先を行っているだろう。あなたは、いつになってもその人に追いつくことができない。当初目標としていたことを達成しても、その時には想定した成果が得られるとは限らない。時間がかかった分、価値が半減してしまうのだ。

 

6年という歳月は、あなた自身も変化する。時間が経って、同じコンディションで居られるとは限らない。人生には様々なイベントが待っている。周囲の環境、自分の体調、家族も変わっていく。集中して取り組める時間を捻出することが難しくなるかもしれない。

 

何か1つ選ぶこともまた難しい。やりたい事が2つあるとする。1つに絞らずに可能性を残したいと誰しも思う。今すぐに選択をせずに、保留していれば、可能性は残されるように思える。でもそれは誤解である。時は止まってはいない。周囲の環境は刻一刻と変化していく。歳をとるということ自体が、可能性を狭めていくのだ。

 

人生は選択の連続だ。子供の時は、選択肢は無数にある。歳を重ねるに連れて、意識的にも無意識にも、付き合う相手を選び、進路を選び、仕事を選び、職場を選び、選択することによって、時は流れていく。無数の選択肢から、どれかを選択をするとこで、他の可能性を諦めることと引き換えに、経験と技能得るのだ。

 

未来を正確に見通すことは誰にもできない。選べたかもしれない別の人生。それを悔やんでも意味がない。人生の終わりに大きな後悔をしないためには、意思を持って選択していくことしかない。これまでの自分から決して逃れることはできないが、未来を選ぶ余地は、まだ残っているのだ。